スタート!!!!

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「あっ、俺A組だ!」  翔が声を上げ、 「残念だねー、僕はC組みたい」  功太が笑い、 「私はD組ですか……」  守が淡々と言い、 「僕はB組だよ」  一がしめる。 「なんだ、誰も一緒じゃねえのか」 「まあまあ、仕方ないってー」 「そうだね。仕方ないよ」  翔の肩に手を置く、功太と一。 「ま、これで全員が違う子を狙えると思えばいいじゃないですか」  守は片手を腰に当てた。 「まっ、それもそうだな。よっし、いっちょ燃えるか!」  翔はニッ、と笑った。  功太もつられて笑った。 「あははっ、萌えてきたって?」 「お前が言うと絶対漢字が違うだろ。一緒にすんなっつーの」  パシ。  翔は功太を叩く。 「へえ、翔にもそっちの趣味が……」 「ないわ」  ガスッ!  翔は一を叩いた。 「おっ、音が違う……」  一は蹲った。  守が一の頭をなでる。 「まあまあ。翔に限って、そんな訳ないでしょう?」 「そうそう」  両手を組んで、うなづく翔 「翔は小学5年生の時に『男』に目覚めたんですから」 「「ええっ!?」」 「……よーし。一列に並べー」  翔は腕を鳴らした。 「あ、怒ったー?」 「……逃げる?」 「逃げましょう」  3人は走り出した。
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