翔編①

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 さらさらの髪を後ろで1本の三つ編みにし、目はぱっちりとしていて、背は150㎝ほどしかない。  しかし、その胸はかなり豊満な遥先生。  それを見た翔の心の中の審判が、 「ストライィィィク!!!」  と叫んだ。 「……おい、お前大丈夫か?」 「何がだ?」  前の席男が、若干引き気味に翔を見ている。 「目が輝き過ぎて、その……すげー眩しいんだが?」 「そうか!」 「……他人の振り他人の振り」  前の席男は振り向かなくなった。 「じゃあ、えっと、私赴任したばっかだし、自己紹介してもらいまーす」  そして、遥先生の言葉で1人1人の自己紹介タイムとなった。 ・ ・ ・ 「藤井翔だ、よろしくな」 (ねぇ、あの人かっこよくない?) (まあまあだね~)  そっけない翔の挨拶に、少し女子が騒ぐ。  しかし、当の本人の神経は、女子生徒には向かっていなかった。
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