始まり。

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あるところに雲雀恭弥くんというとてもとても可愛らしい男の子がいました。 雲雀くんのおじいちゃんの山本、おばあちゃんの獄寺は雲雀くんを大層可愛がっておったそうな…… 獄「おい、十代目の為だ。鬼退治行ってこい。」 おばあちゃんが唐突にそういうと雲雀くんはムスリとした顔でトンファーを投げ付け、答えます。 雲「話しかけないでよ、耳が腐る。」 ……答えはしませんでしたが、悪態をつきます。 この日、おばあちゃんは雲雀くんの評判を聞いた十代目…すなわちお殿様に孫を鬼退治に行かせるよう命を請けていたのです。 山「なっヒバリ、ちょっと行って来てくれよ。ジイちゃんからも頼む。」 山ジイがお願いのポーズをしてくねっと腰を動かします。 「キモッ。」 雲雀くんにはそれがすごく気持ち悪く見えて、こんな人と同じ空気を吸いたくないと思い鬼退治に向かうことにしました。 獄「精々ケガしねぇようにな。」 山「ちゃんと食うんだぞ。」 おばあちゃんとおじいちゃんが見送りの時に持たせてくれたのは、愛用のトンファーとボム団子、そしてパイナップルでした。 雲「きっともう二度と会うことはないよ。」 雲雀くんはそう捨て台詞を吐くと、一度も振り返らずに家をあとにしました。
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