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放課後、自然と足が向いてしまうのは図書室。仲良しの友達と別れて、今日も私は図書室に行く。
しん、と静まり返った図書室で聞こえるのは、本のページをめくる音と、勉強中の人のペンが滑る音だけ。
今日は何を借りようかな?
新しく入った本のコーナーをチェックしてから向かうのは、ハードカバーの小説が並ぶ棚。
たくさんの著者の名前と、目をひくタイトル。新しい本や古い本のひとつひとつを見ながら考える。
手前の方の面白そうな小説はあらかた読んでしまったので、今日は趣向を変えて奥の方から見ていこうか。
ちょっと薄暗い奥の棚に行くと、少し古くて難しそうなタイトルの本ばかり。
せめて、ドラマの原作本とかないかなぁ…。
ふと目がとまった。『LOVE STORY』恋愛小説そのままのタイトル。
ふと気になって、手に取ってパラリと開いてみる。
軽く読むと、幾つかの話が入っているオムニバスのよう。
たまには短編小説も良いかもね。
貸出しカウンターで借りる手続きをし、人気の少ない特別校舎を後にする。
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