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「雪がお呼びなので…連いて来て下さい」
『え…?』
スタッフが私の耳元から離れると私は信じられないって顔をするとスタッフがニッコリ微笑んで私の手を引いた
その様子に気付いた彩音が私の名前を呼ぶ
それに反応した私は振り向くとスタッフがそれを無視して私を連れ去らった
「綺羅ぁあ―!!!?」
『ごめん!!先にホテル戻っていて』
私はそう彩音に伝えると私はスタッフに連れられ、関係者以外立入禁止区内に立ち入ってしまった
私がポカーン…としていたらスタッフが私の首に何かを引っ掛けた
「怪しまれない様に一応かけておいてね?」
私は首にかかった物を見たそれは…楽屋に入る為のスタッフ専用のパスポートみたいな物だった
『あ…ありがとうございます!!』
私がお礼をするとスタッフは優しく微笑んだ
そしてポケットから何かを出した
「はい、これ…私の名刺です」
名刺を受け取って名刺を見てみた
『……マネージャーの方なんですか?』
私は冷や汗をかきながらそのスタッフを見るとニッコリ微笑んで手を差し伸べてきた
「はい、マネージャーの【碓氷 誠 ウスイ マコト】です」
碓氷さんは私の手を握るとその握った手のまま楽屋に向かった
『ええっ!?ちょっ…碓氷さん…!!』
「大丈夫ですよ、彼らは君を取って食ったりしないから」
『そういう問題じゃないんですよ…!!私の心臓が保ちませんから…!!!!』
私の悲痛の叫びは虚しく響き、碓氷さんに無理矢理楽屋に連行された…
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