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「おはよー」
と言って俺が教室のドアを開けると、
バンッ!
黒板消しが落ちてきた‥
「キャハハハ」
頭に黒板消しを乗せた俺を見て笑っているショートカットの女が前に立っていた
「またお前か」
俺が怒った声で言うと、女は笑いをこらえて喋った
「せやかて、こういつも引っかかってくれる人はおらんで」
こいつの名前は、『小宮 桜』
飽きもせずいつも俺に悪さをしてくる女だ
「朝からお熱いねぇ」
俺の後ろに立っていた神谷が顔を出した
「おっ、神谷くんおはよーさん」
小宮が軽く手を振った
「おはよー、やっぱり大地はからかいがいあるよな」
「そーやねん、関くんのリアクションはいつも新しいからなー」
二人は顔を合わせてにやけていた
「へんなとこで意気投合すんな!」
俺は二人の頭をはたいた
朝っぱらからこんな調子ですぐに授業が始まる
まあ授業なんてボーっとしとけば済むもんですぐに授業が終わった
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