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あれから英輔は毎日春樹と遊んでいる。
「英輔、せっかくの休みなんだからゆっくりしたら?」
「ゆっくりしているよ。菜緒だって今まで一人で頑張って来たんだから…、菜緒も休みだよ。」
(英輔…ありがとう…)
英輔は今、自分の出来る事をしているだけで意識してやっている事ではない。
買い物も結婚写真と春樹の洋服を買っただけ…
「春樹、散歩行こうか?菜緒はゆっくりしていていいよ。」
出かける英輔と春樹。
(私は掃除でもしようかな?)
掃除をしていると英輔が以前見ていたカタログや雑誌を見つけた。
(これ……)
菜緒は置き手紙を残して家を出て行く。
その頃、英輔は春樹とペットショップにいた。
「春樹、ワンワンだよ。ワンワン可愛いね。」
春樹は興味があるみたいで仔犬に夢中の様子。
(やっぱり俺の子供なんだな~)
「春樹もパパやママと一緒でワンワン好き?」
春樹は笑いはしゃぐ。
「春樹、ママ待っているから帰ろうか?」
家路に向かう英輔と春樹。周りは夕方になり始めていた。
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