貴…

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そして運命の 1987.10.21 あたしは貴を待ちながら…台をまわってた… 貴が来た… 貴と同じ台に行く…あたしは貴のことは「兄ちゃん」とか「師匠」とか呼んでた… しばらくして貴があたしを見て、ジャケットの内ポケットを見ろとやってる… 言われたとおり内ポケット探ると手紙が入ってた… それがラブレターってあたしは思った… 慌てて自分のカバンに手紙を隠した… 貴を見つめるとニコッってしてた… 帰る時間になった… 今日も年下の高校生に寮まで送ってもらった… この高校生に送ってもらうのも今日で終わりだわとか思いながら…「じゃ~ね~ご苦労さん」の言葉にも力が入った… まだ貴からもらった手紙がラブレターかわからないのに…あたしってば… 門から寮までの間に手紙を読んでみると…それはラブレターだった… あたしはその手紙を何回も読んだ… すごいうれしかった…
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