出会い

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振り向いた先に大輝はいなかった。 代わりに、ベッドの上に小さな小人がいた。赤い服を着たお爺さん…。 違う、女の子だ。ピンクの髪をくしでとかしている。 「や~ん、もぉトナカイがちゃんと止まらないから着地に失敗したじゃん!」 赤い帽子、赤い服、赤いミニスカ、黒いブーツ。 サンタ? 「ぁ、メリークリスマス! あなたにプレゼントを持ってきました。さぁ、欲しいものを言って。」 倒れたときに頭でも打ったかな。 「ちょっと、聞こえてるわよ。私がサンタに見えないって? この完璧な格好があなたには信じられないの??」 信じるもなにも、オレはサンタにプレゼントをもらえる歳でもないし。 「しょうがないわねぇ、私がサンタって証拠見せてあげるわ。」 そう言って彼女は口笛を吹いた。
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