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いつものように無言で朝食をとる。
父さん、ジャムとって?
勇気をだして問いかけたものの、新聞を読んでいる父に声は届かなかった。
いってきます。
オレはわざとドアをきつく閉めた。口からでるのはため息ばかり。
「君…思っているだけじゃ伝わらないよ?」
サンタはそう言ってオレの胸ポケットから顔を出した。
そんなことわかってる。
だから気を遣って会話しようとしてたじゃないか。
「???」
イヴは首をかしげた。
そのときはまだ、真実と向き合おうとしていなかっただけ、なのかもしれない。
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