出会い

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父さんや母さんの声が聞こえた。 懐かしい… あれは、まだサンタを信じていた4歳のときのオレ。クリスマスの前にプレゼントをくれる、あわてんぼうのサンタが大好きだった。 楽しそうな二人の声を、いつから聞いていないのだろう? 目を開けると、そこは病院だった。真っ白な天井、鼻につく医薬品のにおい。 気付けば、大輝が心配そうな顔で覗いている。 「大丈夫か?オレの事、わかるよな?」 悪い、心配かけて。 「お前が彼女いないの倒れるほど気にしてたなんて思わなかったからさぁ」 記憶喪失のフリしておくか
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