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しばらくして、母さんが迎えにきた。車の中ではエンジン音とラジオのDJの声しか聞こえない。
迷惑かけてごめん
「…」
返答すらない。
家に帰ると、晩ご飯も食べずに部屋へ逃げた。
無言の毎日も限界に近づいてきている。追い討ちをかけるように大輝の家から明るい笑い声が聞こえてきた。
寒っ
異様に冷えると思えば、窓が開いていた。
窓?開けた覚えないのに。外を見ると雪が降っていた。窓際には少し湿った跡が残されている。
ガサッ
大輝?
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