第一章『俺の始まりの日』

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ガタッガタッ   アパートの階段を、いつものように上がっていく。 俺はごく普通のアパートで生活している。 5月からは家賃免除の学校の寮に入ることになっているが…。 俺は立場が立場なだけに魔人に襲われることがかなり多いからだ。 ならば学校の敷地内の方がいくらか安全だと思うからだ。   そして今日も…ほら。   魔人が来た。   アパートの前が爆破する。   俺のせいでアパートが壊れるのは、大家さんに悪いと思うので、潔く出ていく。 まず俺に用があることは間違いない。   「クロウ・セブルスってぇのはいるかぁぁ?」 「俺だけど、何か用か?」 「見つけたら殺せ。それが魔界全域に言われていることだァ。てことで、死ねよ!!」   俺はいつものように、愛用ナイフを二本取り出し、構えた。 左は西洋のナイフ、右は東洋の柄のないナイフだ。 「そうか。なら、死にたくないなら今すぐ魔界に帰れ。」 ゴォウウゥゥゥゥ...   「ッぐ!?」   俺が殺気を放つと、大体の魔人どもは一瞬怯んだ。 「(うぅっ!?コイツ…本当に人間か?なんだこの獣のような殺気は…!)だぁから!依頼だからてめぇぇを殺さなくちゃ帰れねぇーんだよぉぉ!!!」   やけくそになった魔人が、俺に向かって武器を構え走り寄った   ――――その刹那   ドシュ   魔人から鮮血が吹き荒れるこんなのは慣れてる。 俺はまた、今斬った魔人の赤黒い血のついた二刀のナイフを構えた。
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