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「オイッ…まさかてめぇ…こんなんでオレが死」
ザシュドスッ
言い終わらないうちに魔人を切り刻んだ。
「魔人が人間の数倍、体が丈夫なことなんて知ってる。」
魔人の体を真っ二つにし、再びナイフを構えた。
「まだいるのだろう?コイツは囮。違うか?」
ヒャハハハハハハハハ アハハハハ
まわりから聞こえる笑い声――……。
その数約150。
以外に数が多いな…。
少しだけ焦ったが、無理な数でもない。
シュッ ドシュ
走りながら魔人を切り刻んでいく。
俺は昔から人間離れした、獣の様な体を持っていた。
人よりよく見える目
人よりよく聞こえる耳
人よりよく利く鼻
人より強い力
人より早いスピード…
だから人間より機能の発達した魔人と戦うのには、そんな苦じゃないって事だ。
50体は仕留めたか…
いくらなんでもこれはキツイか…
「グアァァァ!!!」
別の方向から聞こえてきた断末魔の叫び。
俺が振り向くと、一気に複数の魔人がこっちに吹っ飛んできた。
すぅ
自分の身長くらいある刀を構えている。
それは…"あの"女。
シュビッ ズバン!
すごい速さで敵を薙ぎ倒していく。
「お、お前は…」
俺はそう口にしたが、敵を倒す方が最優先だ。
目の前の敵に集中し、どんどん倒していった。
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