第一章『俺の始まりの日』

8/16
前へ
/93ページ
次へ
何を言っているんだ?コイツは…? いきなり現れていきなりそんな事言って…   「よく…わからない。本当か?」 「リーダーのクロウの父、英雄ドウガ・セブルス。サクヤの父の最強の剣士ヒツヤ・コールド。そして母、雷神のトキ・ライダ。で、オレの父、策士シンイチ・キャルド。母が写し術のコウ・ケツジョウ。」   「俺の親父に仲間がいるなんて、そんなこと知らないぞ。」   確かに父はグループのリーダーだったとは聞いたが… 仲間がいたとしても、その子供が皆同じ日に初めて出会うなんて、そんな偶然ありえないだろ。 「本当だって。」   サクヤはタイトに、あの拒絶したような目を向け、尋ねた。 「結局のところ、何が言いたい?」    「オレに力を貸してほしい。」「「断る。」」 即答。   同じ事を思っていたのか、うまい具合にサクヤとハモった。 というか、力を貸すなんて真っ平ごめんだ。俺は友達とか、仲間とか、そういうのが大嫌いなんだ。   仲間なんて…自然と握り拳に力が入る。   「そ、そりゃ悲しいなぁ…(しかも声あわせて…)だけど、お前らは強い。お前らが手を貸してくれれば「俺は自分のために戦ってる。これからだってそのつもりだ。」 俺は話しを遮って言った。   「私は人と関わるのが嫌いなので断ります。」 サクヤも続いて言う。
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

174人が本棚に入れています
本棚に追加