第一章『俺の始まりの日』

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俺がアパートに行ったら、そこは火の海だった。   「助け…らんなかった…?」 絶望しながら見る事しかでない。   後ろから少し遅れてタイトが来た。   「おいおい。自分のために戦ってんじゃねーのかよ?」 「違ェよ。自分の信念の為戦ってるって意味だ。」 「同じだろ。」 「ああ?」 冷たく言うタイトに、かなり頭にきた。   そこに、 「仲間割れはよくないねぇ。お二人方。」 いきなり胡散臭そうな男が割り込んできた。   ――この男がやったのか   すぐにそう思った。 同じ事を思ったのか、タイトがたずねた。   「お前がこれをやったのか?」 「これとは?何しろ今まで同じようなことをしすぎて何なのかわからないねぇ」 男はおどけながら答えた。   「…どうやらテメェは俺に殺されたいようだな。」   俺はの頭は怒りで煮えたぎった。   「てめぇではない。対界総合軍No.11の、爆鴎(ばくおう)という。」 爆鴎と名乗ったその男は、俺の言葉に乗ったかのように構えた。   俺は持っている二本のナイフを再度構えた。 が、そこでケツジョウが口をはさんできた。   「アイツは対界総合軍のNo.11らしいが?手を貸そうか?」 「対界総合軍とはなんだ?」 「対界の中心になっている軍隊だ。名乗っている番号の数が少なくなればなるほど強い。」 「どちらにしろ、必要ない。俺は今まで一人でやってきたしな。」 「二人いるんですかぁ。ならばもっと必要ですねぇ」 と、その瞬間、俺達を囲むように周囲に百人近い魔人が現れた。 「お前、ここにいるヤツら全員相手にすんのかー?」 「…」   認めたくないが、手を借りるしかないか…。   「頼む。」 「貸しってことにしといてやるよ。」   ニヤッと笑い、ケツジョウは言った。   「アナタ方、魔人を一人で倒せるなどと―「オラオラオラァァ!!!!」 タイトは、いきなりの咆哮と共に、近くにいた魔人数人を大剣で薙ぎ払い、魔人の群れにどんどん突き進んでいく。
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