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「アイツ…以外に強いな。」
魔人の速さについていくとは…
「なっ、何ッ…?魔人は人間の数倍の強さを持っているというのに…!」
爆鴎は焦りながら言った。
「どこを見ている?お前の相手は俺だ。」
俺は爆鴎が呆気にとられているうちに背後に回り、腕を軽く切り付けた。爆鴎の腕から血が流れている。
「フフフ 今殺してさしあげますよ……グハッ!」
爆鴎の腹に蹴りをいれた。
「俺が待つとでも思ったかよ?」
「フフフ…。今に見てなさい。」
爆鴎は俺の足に触れた。
その次の瞬間、触れらた方の足に爆撃を受けた。
「うっ…!」
「私の技は爆撃。どこまで耐えられるかな?」
こういう相手は距離をとった方がいい。
俺は出来る限り距離をとろうと、後ろに下がった。
「距離をとったって無駄です。なぜなら…」
と、いきなり爆鴎の背中から羽が現れた。
「私は鳥人ですからねぇ!」
鳥人…それはその名の通り鳥の魔人だ。
見た目は人間だが、違うところは背中に羽が生えているところだ。
「ぐっ…!」
すごい速さで飛びながら、距離をつめてくる。
迫ってくる爆鴎をなんとか避けた…が
「これはどうですかァ?」
そしてまた爆鴎がこっちに飛んでくる。
しかし、今度は爆鴎が飛んでいるところの地面が、通るたび爆発している。
だんだんと、砂と煙で視界が悪くなり、何も見えなくなった。
ドオォォオン!!
背後からものすごい衝撃を受けた。
背中から血が溢れる。
火傷もしているようだ。
やっぱ…強いな…
「どうですか?もう死にそうですねぇ…」
「死ぬ訳ねェだろ…」
コイツは本気でやらないと殺られる…
ならば…
俺は、左手に持っているナイフを口に加え、右手に持っているナイフの持ち方を変えた。
「何をしても無駄ですよ。人間が魔人に勝てるわけがない!」
さっきの攻撃がまたきた。
「…」
爆発のせいで、視覚、聴覚、嗅覚は当てならない。
ならば…気配だ!
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