第一章『俺の始まりの日』

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「新入生代表、クロウ・セブルス」 「…はい」   ザワザワ――…   はぁー…ウゼェ。   入学式で誰かしらやる、新入生代表が台に上がって喋るやつ。 ホントはこんな事やりたくなかった。 もちろん断ったのが、勝手に決められて言う文章渡されて…仕方なくやらなくてはならなくなった。   礼をし、紙を持った。   「…………桜が綺麗に咲く中、新しい制服に身を包み、新たな気持ちで、僕たち入学します…」 別にそんな気持ちとかないけどな。 「…新しい出会いに、僕はとてもワクワクしています…」 別にワクワクしてねーよ。つか新しいって単語使い過ぎだろッ その後5分位喋り続け、終わったらさっさと自分が元いた場所に座った。   ったく!文章長ェよ!誰もたいして聞いてないだろ。     ――――――――――――――
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