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俺は警察署の前に着いた。
警察署は鋼鉄の塀に囲まれ、中には自動機銃が無数に設置されていた。
「…さて行くか」
俺は上司にブチ殺されるために中へと進んで行った。
正門玄関は自動扉で、俺が近付くと勢いよく開いた。まるで俺が来るのを待っていたかのようだった。
中には受付の人と偉そうなオッサンが立っていた。
「お前が前原刺吐死か?」
オッサンがいきなり口を開いた。
「あっ…はい。遅れて申し訳ありません。電子車両でトラブルが起きて停止してしまって…」
「わかってる」
「…え?」
「世界中のあらゆる交通機関の状況がここに集まってくるからな」
「そうなんですか…」
すげぇ…と心の中で呟いた。
「まぁ緊急停車じゃ仕方あるまい。今回だけは特別だ」
「あっありがとうございます!」
「挨拶はこのくらいにして、早速君にはみんなと訓練してもらう」
「訓練…ですか?」
「そうだ。まぁとにかくついてきなさい」
「あっ…はい」
俺はついて行った。
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