第二章 初勤務

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俺は警察署の前に着いた。   警察署は鋼鉄の塀に囲まれ、中には自動機銃が無数に設置されていた。   「…さて行くか」   俺は上司にブチ殺されるために中へと進んで行った。   正門玄関は自動扉で、俺が近付くと勢いよく開いた。まるで俺が来るのを待っていたかのようだった。   中には受付の人と偉そうなオッサンが立っていた。   「お前が前原刺吐死か?」   オッサンがいきなり口を開いた。   「あっ…はい。遅れて申し訳ありません。電子車両でトラブルが起きて停止してしまって…」   「わかってる」   「…え?」   「世界中のあらゆる交通機関の状況がここに集まってくるからな」   「そうなんですか…」   すげぇ…と心の中で呟いた。   「まぁ緊急停車じゃ仕方あるまい。今回だけは特別だ」   「あっありがとうございます!」   「挨拶はこのくらいにして、早速君にはみんなと訓練してもらう」   「訓練…ですか?」   「そうだ。まぁとにかくついてきなさい」   「あっ…はい」   俺はついて行った。
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