第三章 訓練

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「奴等は厄介だぞ。小さなグループが無数に存在し、小さなグループを束ねてる奴たちが年に数回どこかに集まり、大きなグループ、またはボスの命令を確認する。つまりなかなか上の奴等を捕まえられない、ということだ。」   「なるほど…」   「そしてこれはあまり知られてないことなんだが、奴等が使用しているモンスターには銃器は効かない。」   「えっ…?」   「奴等はモンスターに特殊な電磁波を発生させる装置を体に埋込んでいる。その電磁波が銃弾を弾(はじ)くんだ。」   「…それでは自動機銃の意味はないのでは?」   「いや、無論野生のモンスターは撃退できる。ラケット団が民家を襲撃なんてそうそうしないからな。そこまで心配する必要はない。まあVIPな人が住んでる家とかだとまた話は別だが……」   「そうか…」   「とりあえず問題なのはラケット団に襲撃される恐れのあるものだ。例えばこの間起きた豪華客船ヤマト沈没事件。怪物撃退プログラムは正常に作動していた」   「ッ!?」   「つまりラケット団の仕業だ。重要なのは奴等が何を狙っていたのかということだ。そしてもう一つはEOMを利用した銃器の開発」   「EOM…?」
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