序章 始まり

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外に出ると見慣れた光景と朝日が目に飛び込んでくる。   俺の家は住宅街の中にあるので周りは家ばかりだ。   俺は自転車にまたがり、近くのドナルド駅に向かってペダルをこいだ。   途中何度かオバサンたちの井戸端会議を目にしたが、あとはとくに変わったことはなかった。   駅には見慣れた看板と注意の貼り紙、そしてキップ販売機があった。   『信じる者は足すくわれる』 『走るなこのゴキブリども!』 『やらないか?』 『新10万円札使えるぜw』 『ラジコン探してます。うちの大事な子なんで、見つけた方は下記までご連絡下さい。お願いします。 時報:117』 『ハァハァ…///』     「やっと新10万円札対応したのか…」   俺はそんなことを呟きながらラクーンシティまでのキップ、成人男性一枚を購入した。   「子供料金なら半分で済むのになぁ…」   俺は怪物撃退装置内蔵型全自動改札機を通り抜け、666番線へと足を進めた。
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