12人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
外に出ると見慣れた光景と朝日が目に飛び込んでくる。
俺の家は住宅街の中にあるので周りは家ばかりだ。
俺は自転車にまたがり、近くのドナルド駅に向かってペダルをこいだ。
途中何度かオバサンたちの井戸端会議を目にしたが、あとはとくに変わったことはなかった。
駅には見慣れた看板と注意の貼り紙、そしてキップ販売機があった。
『信じる者は足すくわれる』
『走るなこのゴキブリども!』
『やらないか?』
『新10万円札使えるぜw』
『ラジコン探してます。うちの大事な子なんで、見つけた方は下記までご連絡下さい。お願いします。 時報:117』
『ハァハァ…///』
「やっと新10万円札対応したのか…」
俺はそんなことを呟きながらラクーンシティまでのキップ、成人男性一枚を購入した。
「子供料金なら半分で済むのになぁ…」
俺は怪物撃退装置内蔵型全自動改札機を通り抜け、666番線へと足を進めた。
最初のコメントを投稿しよう!