4人が本棚に入れています
本棚に追加
そこには、
青空が広がっていた。
そう、
此所は、屋上。
保健室は、嫌いだから…。
人付き合い苦手なあたしは、
誰も居ない屋上が好きだった。
それに、外の新鮮の空気も吸える。
今は、秋。
でも、まだ夏の暑さが残っていて少し暑い。
あたしは、寝転がった。
雲一つもない空は、
あたしに対しての嫌味なのか。
もう…、
二重人格するのも疲れた…。
だけど…
っ……!
昔の映像が頭の中を駆巡る。
イヤな…
あたしがこうなった原因の……。
ヤメテやめて…ヤメテ…
一度流れ出した映像は止まる事を知らない。
あたしは、
起き上がって蹲った。
頭が痛い。
助けて…
タスケテヨ…
ーーーーー
ーー
…
『ぉっ…、おいっ!!大丈夫か??』
誰??
視界がぼんやりする。
泣いているのかな…
誰かがあたしを揺すっている。
「っ…。タスケテ…」
あたしは、
気が付けば
その人に助けを求めてた。
その人は、“大丈夫だよ”って言って優しく抱き締めてくれた。
あぁ、
こんなあたしだったら…
捨てられてるね…。
あたしは、
気分が悪くなり、
目を瞑った。
.
最初のコメントを投稿しよう!