プロローグ~前奏は二重人格案内所~

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季節は冬ー… 12月も半ばへとさしかかった頃。 ある学校の廊下で声が響く。 「伊麻橋さんー助けてっ」 あるひとりの女に、泣きそうになりながら駆け寄る女。 「どうしたの?大丈夫?」 声を掛けられた女は、振り返ると優しく聞いた。 「学校の予算案がまた変になって、会長が伊麻橋さんならなんとかしてくれるからって言われて…」 「そっか。じゃあ調べてあげるね、行こう?」 にこやかに笑いながら言った女。 彼女は容姿端麗 頭脳明晰…つまりなんでも出来てしまうという この学校のアイドル的存在 伊麻橋 保志【イマハシ ホシ】 高校2年生
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