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『転校早々暴力騒ぎはマズイよ!あんなの簡単に倒せるし。』
「でもあいつあんなに酷いことを言った!」
『そろそろ切ろうと思ってたからちょうどよかったわ。本気になられると迷惑なんだよね。性格悪いなんてよく言われるから慣れてるし事実だから仕方ないよ。気にしてたら身が持たない。』
にっこり営業スマイルを浮かべる。
「確かにあの返事は酷いね。そういえば客ってなんのこと?」
嫌なことついてくるなー。まあ他の人の口から聞かせるよりはいいか、とため息をつく。
『バイトしてるの。この容姿利用してね。一時間2千円で一緒に過ごしてあげる。心はあげないけど時間はあげるんだ。さっきのは最近の上客。羽振りはよかったんだけど最近鬱陶しかったから切った。それだけよ。本気になるほうがバカの。下らなさすぎるでしょ。私にとって男は金蔓。分かりやすいでしょ?』
にっこり笑う。
「空しいな。そんなに金がいるのか?」
冷たい目で魁皇が聞く。
『魁皇君には分からないでしょうよ。身売りみたいな真似してお金稼ぐなんて。でも、私には夢があるの。なんとか叶えたい。その為にはお金がいるのよ。でも、最低限のプライドは守ってるわ。』
椿ちゃんに怒られても自分とと向日葵の大学に通う資金を稼ぎたかった。自分の分稼げた。向日葵の分はこの分なら卒業までには稼げそうだ。
「何のために?」
『魁皇君には関係ないでしょ。』
冷たくあしらう。
「答えろよ。」
魁皇にクイッと顎を持ち上げられた。その手を掴んでねじあげる。
『気安く触らないでくれる?一応こういうバイトしてると危ないこともあるから撃退法身に付けてるの。下手に手出しすると痛い目見せるわよ。』
睨み付けると魁皇は大人しく手を引いた。
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