Stage1

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昼休み、チャイムが鳴るとすぐ、向日葵が龍皇を連れて教室に来た。 「桜ちゃーん!お昼食べよう!!」 『仕事入れてないからいいよ。魁皇君いい?』 断ってほしいと思いながら聞く。 「喜んで。お金払わなきゃ食べてくれないかと思ったよ。」 使えない、と舌打ちする。 『普段はそうよ。明日からそうするから。お昼だって立派な稼ぎ時なんだよ。3000円は稼げるんだから。』 魁皇が目を見開く。 「どういう料金制度?」 人差し指を出して笑う。 『一般価格は時間2000円プラスお弁当作ってほしいなら冷凍食品なら1000円リクエストとかあるなら2000円大盛りはプラス300円だよ。デザートは果物なら800円、お菓子なら1500円ね。でも、魁皇君なら5倍。』 魁皇がぎょっとする。 「酷いなー。そこまでする?」 取り合わない。 『しなきゃやってられないの。一応女の子のお客さんもいるのよ。お料理教えたり勉強教えたりするんだから。』 自慢げに言う。 「へー出来るの?」 魁皇が不審そうに聞く。 「桜ちゃん料理もお裁縫も家事全般上手だよ!お勉強も毎回学年首席なんだから!!」 向日葵が口を挟む。 「へー。じゃあそのお弁当って手作り?」 不思議そうに魁皇が桜の弁当をのぞきこむ。 『まあね。向日葵と私のは私が作ってるの。』 「へー、桜さんすごいんですね。うまそう!」 龍皇が言う。 「でしょー!食べる?」 「ちょうだい!」 向日葵が龍皇におかずを差し出す。それを見た魁皇が羨ましそうに見てきた。 『300円。』 手を差し出す。 「ケチ!まあいいけど。はい。」 大人しく払ったので魁皇のお弁当箱の蓋に乗せようとしたら不満そうだった。 「あれやってくれないの?」 あー、向日葵みたいに食べさせろと言ってるのか、と面倒に思う。 『500円。』 また手を差し出す。 「守銭奴!」 『嫌なら別にいいけど。好きにしなよ。』 冷たく言う。 「お願いします。」 払ったので笑顔でやった。龍皇が唖然とする。
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