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「魁皇兄さんが女の子のいいなりになってる。」
龍皇が驚く。
「桜ちゃんは頭いいから椿ちゃんも勝てないからねー。仕方ないよ。」
向日葵がクスクス笑う。
『私は何もしてないでしょ?向日葵だって頭はいいしね。学年首席よ。』
謙遜する。
「へー、姉妹揃って頭いいんだ。」
「そんなんじゃないよー!桜ちゃんは全国模試でもいつも三番目には入るんだ。」
自慢げに向日葵が言う。
「ここじゃなくても他に高校あるんじゃないの?」
『まあね。でも、ここうちから歩いて来られるからちょうどいいの。それに、私達奨学生だから。成績とらないと学校通えなくなっちゃう。』
軽く笑って言う。
「頑張るんだな。すげーじゃん。」
「親に出してもらっちゃダメなの?」
何も知らない龍皇の言葉に向日葵が息を飲む。
『金持ちの理屈が全員に通用すると思ったら大間違いよ。向日葵、行こう。不愉快だわ。』
言い捨てて向日葵を引き連れてその場を離れた。
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