Stage0

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話さないわけにもいかないから椿ちゃんを連れ出す。 『これ、もらった。』 茶封筒を差し出すと椿ちゃんの顔色が変わった。 「こんなものどうして受け取ったの?売ったようなものじゃない!!殺されたのに!」 『お葬式の費用も慰謝料も出すって。あの人達責めても何もならないよ。』 泣きながら怒鳴る椿ちゃんを静かに諭す。 「私は嫌よ!こんなお金受け取らない!!」 泣きながら首を振って拒否する。 『椿ちゃん!!』 頬をバチンとビンタする。 『大人になって!お金がないと困るんだよ!!それとも向日葵と三人で路頭に迷いたいの!?』 怒鳴ると椿ちゃんは泣き出した。その肩を抱き締めて話す。 『一緒に頑張ろう、椿ちゃん。向日葵支えなきゃいけないんだから。私も頑張るから、ね。』 「ごめんね桜ー!!」 抱き締めて話すと椿ちゃんが背中に手を回して力を入れた。 椿ちゃんは大学をやめて花屋を継いだ。そして三人で慎ましい生活を送っていた。
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