10対1000000000∞

優衣

…この状態だったから、その人物が一也と気付くのに時間がかかった。

一也…同じ学校の同級生で、幼稚園からの無類の友である。

『よう!…って暗いなぁ。お二人さん!』

いつも通り軽い口調で話しかけてくる。

『お前のとこも両親連れて行かれたのか?』

僕が問う。

…『¨大人狩り¨だろ?』

…一也はふと真面目な顔で言った…