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『とりあえず俺達はここを抜けるつもりだ』
と一也が言う。
私もよと梨杏。
また4人は恐怖の中を歩き出す。
誰も話そうとしない…一也ってこんな奴だっけな。と思った。
『止まれ』先頭を歩いていた一也が言う。
『静かに』間を入れずに続ける。
皆が息を潜めると音が聞こえて来た…おぞましい音だ…何を食べているような。
グチャグチャと…
僕は優衣を抱きしめる。
優衣は耳を塞いでガタガタと震え始めた…。
僕はその音の主が今何をしているのかを鮮明に思い描くことが出来た。
皆も各々自分達に襲いかかるであろう恐怖の音に耳を傾けていた…
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