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「…何」
うつ向いたまま下を向く
「何って…」
嵐が心配そうに声を掛ける
「嵐?何してんだょ、帰っぞ」
コンビニから出てきたらしい潤が嵐を呼びに来た
「……蘭?」
潤も蘭を見て少し心配そうに声を掛ける
「あー、ワリ。蘭駅まで送るから先帰ってて」
嵐は軽く手を振り潤に謝った
「ちょ…あたしは一人で帰るって…」
「黙ってろよ」
あたしの声は嵐に抑え込まれた
「……」
その様子を見ていた潤は、
「分かった、じゃぁ二人ともまた明日な」
潤はそれだけ言い、嵐を置いて帰ってしまった
「ちょっと、…嵐…離して……」
ずっと掴まれていた腕が痛い
馬鹿みたいな力で握るんだもん…
「ん…ワリィ」
嵐はすぐ手を離した
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