〓想い

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今日もあたしは昼休みになると図書室へ向かった 新は渡り廊下を通る 前みたいに笑顔で まぁ…今日は分からないけど 時計の針を気にしながら新が通るのかが、気になった 昨日勝手に帰っちゃったしな… 少し胸が痛んだけど、あたしには我慢出来なかったから… 「蘭さん」 聞えたのは新の声 新はあたしの正面に座りムッとしたように睨み付けてきた 「……な、に」 「昨日、先帰った…」 本で顔を深々と隠し、目だけ本から出す 「それは…その……」 目のやり場に困り、視点をあたふた動かしていると、新はあたしが読んでいた本をパタンと倒し、手を伸ばしてきた 「っ…」 避ける事何て出来る訳無い… 「何か付いてますよ…」
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