22人が本棚に入れています
本棚に追加
今日も真子は彰と帰るらしいので、あたしは一人で帰る事に
グランドにそって道を歩いていると、後ろからあたしを呼ぶ声がする
「蘭さん」
新だ
あたしが振り向くと自転車に乗った新がすぐ後ろに来ていた
「一緒、帰りません?」
「う、…うん」
あたしはそれだけしか言えず、自転車を降りて隣を歩く新をただじっと見た
「今日……何かあったんですか?」
新は心配そうにあたしを見つめる
あ…やっぱり?
「ちょっと、考え事っ…ごめん!部活終わった後でしょ?」
あたしは焦って自分でも驚くぐらい早口でしゃべった
「しゃべんの早っ」
新は思わず吹き出し、安心したようで…声を出しながら笑った
最初のコメントを投稿しよう!