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「………」
新はあたしを近くにあったベンチに座らせ、隣に座った
「雲見たいに、留まることもなければ…前と全く同じ雲みたいになることも無い……あたし、気付いた…」
何泣いてんだろ…
「やっぱり、先輩後輩何か無理で…新の事、男としか……見れない――突き放したのはあたしなのに…」
新の顔を見る事が出来ない
―――♪♪♪
新のケータイが鳴り出した
「蘭さん、ちょっと待ってて」
新はポケットからハンカチを取り出し渡すと少し離れて電話にでた
「――…理佳?…うん…―――」
一瞬だけ聞こえた、
―――――理佳
彼女だ
あたしは正気に戻った様に立ち上がり、新に気付かれ無い様去って行った
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