『輪入道』

4/8
前へ
/1190ページ
次へ
 どうしても、忘れられない過去。  俺が犯した過ち。  どうすればこの罪から逃れられるかなんて、考えるだけ無駄なのだ――。  ……時計の針の音が響く、刻一刻と近付いてくる。  止めようの無い運命の瞬間、命が終わる瞬間。  人を殺した俺の、最期の瞬間が――。  恐怖は感じない、覚悟は出来ている。  そう、俺にはもう何も無い。失うモノは、この命だけ。
/1190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2222人が本棚に入れています
本棚に追加