姫のウタは小鳥を殺す

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俺の人生は今まで、何気なく過ぎて来た。 道。 何処かに続くはずの、何処までも続くはずの。 進みたいだけ進んで、休みたい時に立ち止まればいい。 自分の力で、自分のペースで。 だが道と言うのは、目標を持てばそこで消える物だ。 新しい道を歩み始める事こそあり得るが、どんなにその先を目指してもそれ以上の道はない。 例えどんなに短い道のりだったとしても、自らの中での史上に到達した事になるからだ。 時にはそのせいで後悔をするかもしれない。 ―――ただ、行く宛もなくさ迷い続けるよりは、捨て去る方が適切ではあるが。 特に求める事なくひたすら歩き続ける。 目標何て呼べる物はないに等しい。 将来やりたい事、没頭出来る趣味、あるのかも知れないが思い浮かばない。 だから何も考えずに退屈な日々を送り続けている。
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