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「君、1人?」
「?」
私が顔を上げると、そこには大学生ぐらいの男がいた。
「俺と一緒に遊ばない?」
…ナンパだ。ま、こういうのは適当にやりすごすのが妥当だな。
「私、人を待ってますから」
「え~、でも誰も来ないじゃん」
…しつこい。
「いえ、ちゃんと来ます」
「じゃあさ、その人が来るまで一緒に遊ぼうよ」
……キレていいですか?
「いい加減に!!「悪ぃ。待ったか?」
「え?」
私がキレようとした時、男の後ろから声がした。
「あ?誰だ、てめぇ」
男が後ろを向くと、声の主の姿が見えた。
私と同じくらいの男子。
その時私には、その男子と海斗が重なって見えた。
「そいつの待ち人だけど?」
「ちっ」
男は舌打をすると、どこかへ行ってしまった。
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