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「おはよっ、一真♪」
朝からご機嫌なあたしは教室につくなり一真の背中を勢いよく叩いた。
「痛ぇっ…!朝っぱらから何すんだよ」
「まぁまぁいいじゃん」
なんたってあたしが幸せなんだからね!
「……気持ち悪い」
「何か言った?」
「別に…お前さ、昨日あの後悠紀と何してたんだよ」
待ってましたと言わんばかりに一真の机をバンッと叩く。
あたしのこういう行為にはすでに皆もなれているのか、教室の雰囲気は変わらない。
……何か、それはそれで悲しい気が…
って!そんなことより
「あのねあたし悠紀くんに一目惚れしたみたい」
「は?」
「今日も会うんだー、2人で!」
ニコニコと笑いながら話すあたしに一真は盛大なため息をついた。
ムッ…失礼な奴だなぁ
「もう笹木のことはいいのかよ」
「……一真、過去の恋愛を振り替えったって意味無いの、あたしには…そんな暇ないんだから」
そうだよ…
笹木くんのことでいつまでもくよくよしてらんない
だって…どんなに思ったってもう帰ってこないんだもん
それなら、前に進んでた方がいいでしょ?
一真は何も言わずあたしの頭を撫でた。
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