with you

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一真のバカ… こういう時に優しくされたら、泣きたくなるじゃん 「ぶっさいくな顔~」 「…っるさい」 「我慢しないで泣けば?」 一真の言葉にポロポロ涙が流れて。 あたしはここが教室だということも忘れてただ泣いた。 悲しくないわけじゃない だって…好きだったんだもん 高校入って、初めてできた彼氏で 幸せだった… あんなあっけなく終わるなんて思ってもなかった 「梓さ…先に進むのも大事だけど、ちゃんと気持ちに整理つけろよ?」 あたしは涙を拭いながら頷く。 それから少しだけ顔をあげて呟いた。 「……ありがとう、一真」 きっと、こんなこと言ってくれるの一真しかしないよ… やっぱ腐れ縁なだけあるよね 「梓にお礼言われるなんて…明日は嵐だな」 「うるさいなぁっ」 「嘘うそ、冗談だって」 おもしろおかしく振る舞う一真をあたしは鼻をすすりながら見ていた。 分かってるよ、 これが一真の優しさだってこと… .
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