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「あー…お前、ほんとに悠紀のこと好きなのか?」
「へ…?」
あたしが落ち着いたところを見計らって一真がそんなことを聞いてきた。
ゆ、悠紀くんを好きかって…?
そんなの……っ
「……好き、だよ」
「ふーん」
ん?何か言いたそう…?
不思議に思って一真を見ていると一真は視線を逸らした。
「一真?」
「……何だよ」
「いや、それはこっちのセリフ…」
だって、絶対何か隠してる…っ
気になるじゃん
「…別に、何でもねぇよ」
「変なのっ」
「つか今日も会うんだろ?そんな顔でいいのかよ」
「え!?」
慌てて鏡で顔を見れば泣いたのか原因か目が赤くなっている。
…ほ、放課後にまでは直るよね?
こんな顔じゃ悠紀くんに会えないしっ
「ね、一真…もし放課後これ直ってなかったらメイクして?」
「えー…」
「お願いっ」
「…しょうがねぇな」
一真のお母さんはプロのメイクリストで。
お母さんから教えられたのか一真もかなりメイクが上手い。
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