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何だか妙な雰囲気が漂い初めてあたしは慌てて話題を変えた。
「で、えっと…悠紀くん何か話あったんじゃないの?」
「え…あ」
悠紀くんは思い出したようにあたしを見る。
うわ…そんな真っ直ぐ見られたら
また赤くなっちゃう…っ
あたしは赤くなる顔を見られないように悠紀くんから視線をそらした。
「……梓ちゃん、何で昨日の合コン来たのかなーって思って」
「え…」
思いもしない質問に少し動揺するあたし。
ちゃんと話した方がいいのかな…
でも、軽い奴って思われたら嫌かも
「え……と…」
本当はどうってことないのかもしれない
でもあたしにとってはかなり悩むことで。
言うべきか言わないべきか…
「あ、ごめん。言いたくなかったらいいよ?」
「…そういうわけじゃ、ないんだけど」
言ったら、悠紀くんどう思うのかな…
悠紀くんを好きだと気付いたらこんな些細なことも怖い。
あたしは恐る恐る悠紀くんに視線を移した。
……大丈夫、だよね
うん、悠紀くんはそんな人じゃない
一真の幼なじみだし
「あのね、悠紀くん…」
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