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悠紀くんが苦しそうな顔をするのが耐えられなくて。
あたしはつい悠紀くんの手を握った。
「……こんな話した後だけど」
繋がれた手にギュッと力が込められ。
「俺、梓ちゃんのこと好きだよ」
「……え……?」
…聞き間違い?
だって、悠紀くんが、あたしを…?
信じられなくて呆然とするあたしに悠紀くんはいつものように微笑む。
「梓ちゃんとなら、前に進むのもいいかなって思った」
「……ほ、ほんとに?」
「うん、本当」
「…っあたしも、悠紀くんの、こと…好き…っ」
そう言った瞬間。
あたしは悠紀くんに優しく抱き締められた。
悠紀くんの腕の中は温かくて安心する。
それから、ゆっくりと唇を重ねた。
こんなにも好きになってたなんて
自分でも驚いてる
恋愛ってすごいもので
まして“両思い”になれることなんてそう簡単じゃない
だから
悠紀くん、あたし頑張るね
いつの日か悠紀くんの1番になれるように
あたし、頑張るから
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