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悠紀くんへのプレゼントを持って外で待つ一真の元へ行く。
一真はどこか遠くを見ていて何かかっこよく見えた。
……一真、いつの間にあんなかっこよくなったんだろ
気付かなかったなぁ
「一真」
「おぉ…買ってきたか?」
「うん、今日はありがとう。散々連れ回してごめんね」
「……今さら?(笑)」
せっかくあたしが勇気出して言ったのに…っ
急に恥ずかしくなってあたしは足早に一真の横を通りすぎた。
一真は笑いながらあたしの後をついてくる。
「梓、怒んなって」
「怒ってない」
「じゃあ何でそんなに早く行くんだよ」
「……っ一真がバカにするから!」
ついむきになって立ち止まり言い返せば。
呆れたようなため息が後ろから聞こえた。
…って、あたし何でこんなにむきになってるんだろ
「…梓?」
「ごめん、うん…何でもない」
「変な奴」
確かに、あたし変かも。
明日のことで緊張しすぎてんのかな…?
立ち止まったまま考えるあたしを追い越して一真が先を歩くから。
あたしも慌ててその後を追いかけた。
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