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「俺さ…ほんとは梓ちゃんのこと知ってたんだ」
え…でも、今日初めて合ったのに…?
夜空を見上げながら悠紀くんは呟くように話す。
あたしはそんな悠紀くんをじっと見つめていた。
「俺と一真は幼なじみでさ…梓ちゃんの話よく聞いてたんだ」
一真が悠紀くんと幼なじみ!?
……そうだったんだ
「実際会ったのは今日初めてだけど」
そう言って笑う悠紀くんにまた胸がドキドキする。
あたしは落ち着かせるように小さく深呼吸した。
「ゆ、悠紀くんが一真から聞いたあたしと実際会ったあたし…違ってた?」
「ううん、梓ちゃんはイメージ通りの子だった」
「そっか…」
一真が悠紀くんにどんなことを言ってたのか気になるけど…
今は、いいや
「あのさ…明日も会わない?」
「え!?」
「今度は2人だけでさ」
一目惚れなんて、そう簡単にあるわけないって思ってた
でも……
あったよ、ここに
あたし…悠紀くんのこと好きになっちゃったみたい
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