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まだ寒さが残る季節。
でも外は春の匂いがしていた。
高校に入学し,縁の新しい生活が始まった。
新しい校舎,新しい制服,新しい教科書,顔なじみの友達,知らない同級生,知っている先輩,知らない先輩…
何もかもが新鮮だった。
あの時の先生は,縁のとなりのクラスの副担だった。
新藤先生(仮名)というらしい。
当時26歳。
バスケ部の顧問で,商業の先生だった。
その時は,縁にとってそれだけの存在だった。
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