ホムラの仲間達

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食堂は、早めの夕食ということもあり、人もまばらだった。 「おばちゃん! いつもの宜しく!」 トウヤは、食堂に入るなり食堂のおばちゃんこと、タエさんに早速注文する。 調理場からは、おばちゃんの「あいよ!」と言う元気な声が返ってきた。 一方のミリィは、キョトンとしてトウヤを見ている。 「この食堂には、メニューが無いんだ。自分の好きなものを頼むんだよ。何か食べたいものないか?」 トウヤがミリィに説明すると、ミリィの目が輝く。 「お肉の料理を…沢山食べたい!」 やっぱりドラゴンだ。 可愛い笑顔で言われているのに、トウヤは背中に嫌な汗をかいてしまった。 「おばちゃん! 後、肉料理を何か適当に、大盛りで!」 タエおばちゃんから、「あいよ!」と大きな声が返ってきた。 料理がくるまで、二人は各々の世界について話すことにした。 まず、トウヤが今の世界の現状について話しだした。 「まず、この世界はリュラトル大陸と言って、大きな国がいくつも点在している。 宣戦布告したシルメリアが一番大きな国で、そのシルメリア以外にクシャナ・カラナタって大きな国がある。 シルメリアと隣接しているのが、カラナタ国で、今は壊滅的な打撃を受けていて難民となったカラナタの人が、クシャナ国にも、このホムラにも多く避難してきているんだ。ルナも、そのカラナタから難民としてやって来たんだ。」 今でこそ、ルナはカエン本部で欠かせない人間と言われているが、難民として来たばかりのときは、やつれた顔には悲壮感しかなく、今にも死にそうだった。
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