ホムラの仲間達

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「まぁ…、何だ。 出会ってから、そんなに時間たって無いんだよ。 ミリィとは、本当に偶然出会って、スピード結婚ってやつかな?」 ぎこちない笑い声をあげながら、トウヤが答えていると、ミリィがさらにフォローしてきた。 「つい最近になって知り合ったのよ。 この戦争のせいで、私は一人ぼっちになったの。一人で怯えていたら、彼が来て私に優しくしてくれたんだ!」 頭にハートマークが浮かびそうな顔で、言うミリィにトウヤはもう笑うしかなかった。 女って怖いよな。 あんなすました顔で平気で嘘付けるんだもんな。 それとも、ミリィだけかな? 「まぁまぁ。ご馳走さま。シェインも早くいい人見つけなよ!」 タエばあちゃんが、トウヤとミリィを冷やかしながらシェインに言った。 シェインも、顔は悪く無いのだが、如何せん筋肉ダルマの大男で、抜群の威圧感である。 女性は近付き辛いだろう。 シェインの苦笑いしている顔が、トウヤには痛々しかった。 「ア~ッ! やっと見つけた! トウヤ~。結婚したってホント~? ホントなら、殴らせて~!」 棗が、爽やかな声で、物騒な事を言ってくる。 「棗さん。後半の殴らせては何故に? 俺が何をしたのかな?」 トウヤには、殴られる理由が分からない。 こちらに迫ってくる棗から逃げようと、椅子から立ち上がろうとしたが、いきなり両肩を誰かが押さえつけてきた。 「いけませんわよ。逃げたりしたら、棗ちゃんが可哀想ですわ。」 いつの間にトウヤの背後に居たのか。 ルナが、妙に低い声を出しながらトウヤの両肩をガッシリ掴んでいた。 何?何で?どうして? トウヤは、必死にまわりに助けを求めたが、シェインは苦笑いを浮かべながら「巻き添えはゴメンだ」と言い。 ミリィとタエばあちゃんは、ナイフとフォークの使い方をレクチャーしていて完全に無視している。 「何でじゃ~~~!」 本日、何度目かも、もう分からないトウヤの絶叫がこだました。
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