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「大丈夫?
うわ~。顔が凄く腫れてるよ?」
ミリィが、トウヤの腫れた顔を優しく撫でている。
腫らせた張本人の棗と、共犯者のルナの二人は、清々しい顔をして紅茶なんか飲んでたりする。
流石のミリィも、今の二人には近寄りにくいのか、たまに視線を向けるだけに留めている。
「アンタは、皆から好かれてたからね。
これも、勲章だと思って諦めなよ。」
タエばあちゃんが、微妙な励ましをトウヤに伝えてきた。
勲章って何だ?
殴られるのが、勲章ってことか?
シェインに到っては、生暖かい眼差しをトウヤに向けるのみである。
次の任務のとき、棗とシェインとだけは組みたくないと、トウヤは真剣に願った。
勿論、そんな願いが叶う訳がないのだが…。
何せ、トウヤの嫌な予感はかなりの的中率を誇る。
その予感が、今度の任務はトウヤ・ミリィ・棗・シェインの4人で組むことになると告げていた。
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