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僕たちの家の近くに公園がある。
そこでよく遊んでいた。
「キリス君、こんなところにお花があるよ」
「シリス君、お空が真っ青で綺麗だよ」
女の子たちが僕たちに話しかけても返事はしなかった。
僕たちはいつも二人で遊んだ。
友達はいらなかった。
ただ二人でいれれば良かったんだ。
母さんが死ぬ前は友達はいっぱいいたはずなんだけれど、気がついたらいなくなっていた。
それは――僕たちが二人だけの殻に隠ってしまったから。
もう裏切られたくない。
言葉にしなくても僕たちは伝わっていた。
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