第一章

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  おはよう   僕たちの一番古い記憶はこの言葉から始まった。 微笑んで僕たちに話しかけるのは今は亡き母。 亡きと言っているが、死んでいるわけではない。 きっと、どこかで生きているんだと思う。 でも僕たちの中では母さんは死んでいる。 僕たちを捨てていなくなった母さんは、もう死んでいる。  
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