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私は朱音の言葉におもわず吹き出してしまった。
「だって朱音が変な事言うからでしょ。」
「どこがよ。伊織の好きになった人と同じ役員よ?しかもくじで。どう考えても運命よ。」
「たまたまだって。それに好きじゃないし。」
「どうだか。」
そう言うと、ニマッと朱音は笑う。
「もう、そんなんじゃないってば!もう帰るよ!」
私は鞄を持つと、スタスタ歩いていく。
「ちょっと待ってよ!私、まだ食べてない!」
食べかけのマロンパイを持って追い掛けてくる。
まったく。朱音の奴、何考えてるんだか。
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